<フセイン氏拘束>イラク統治評議会メンバーと会見 尊大な態度

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031216-00000096-mai-int

 【バグダッド福島良典】「(最後の審判の日にも)静かな心で神に向かう」。米軍に拘束され、屈辱的な姿を世界に流されたフセインイラク大統領は14日朝のイラク統治評議会のメンバーとの会見では強気の姿勢を貫いた。仇敵(きゅうてき)と対面したメンバーは元大統領の尊大な態度にあきれ返ったという。

 フセイン元大統領は身柄をバグダッド空港内の米軍施設に移された14日朝、米英の暫定占領当局(CPA)が人選したイラク統治評議会の4人と人定確認のため30分間会談した。4人が直接会談を希望し、米軍がこれを認めた。

 15日付の米ワシントン・ポスト紙などの報道によると、元大統領は当初、疲れて眠そうな表情を見せたが、シーア派代表のルバイエ氏が「90年代にシーア派有力聖職者、バクル・サドル、サディク・サドル両師の殺害を命じたのはなぜか」と迫ると、「サドル」がアラビア語で「胸」を意味することから、「胸だったか足だったかな?」と言葉遊びのような返事で応じ、尊大な態度に転じた。

 北部ハラブジャで88年に化学兵器による攻撃でクルド人5000人が殺害された事件については「それはイランの仕業だ」。湾岸戦争のきっかけとなったクウェート侵攻についても「あの小国はイラクに属している」と勝ち誇ったような態度で責任を回避。反政府活動家数千人の大量埋葬墓地についてただされると、不敵な笑顔を見せて「彼らは盗人、逃亡軍人、反逆者らだ」と言い放った。

 激怒した4人が「お前の身柄をイラク国民に引き渡したらどうなると思うか」と詰め寄ったが、元大統領は「やつら民衆扇動家(デマゴーグ)にか?」と平然と答えた。4人は怒りを抑え切れず「最後の審判の日に神にどう向かうつもりか?」と畳み掛けたが、再び平然と「静かな心で向かうだろう」と受け流したという。

 時に憎しみをあらわにし、時に無責任を装う元大統領の対応に、ルバイエ氏は業を煮やし「イラク国民はお前を地獄に送るだろう」と吐き捨てて退室したという。(毎日新聞

まぁ、悪党はかくあるべし、の見本のような人だね。
詰め寄った4人に対しても、貫禄が違うというか。
もちろん、サダムを肯定するつもりはさらさらありませんが。